おかげさまで「デンマークキャンプ2017in焼津」は無事に終了いたしました。

デンマークキャンプ2017in焼津

ここでは、3泊4日のキャンプの様子を実行委員でありキャンプ参加者でもあったわたくし奥山修平が参加者目線で報告いたします。キャンプ公式カメラマンのノブさんによる素敵な写真を通して、キャンプがいかに素晴らしかったかをお伝えすることができたら幸いです。


キャンプ1日目

【焼津高校にて受付&オリエンテーション】

緊張の初対面。誰もが「このキャンプはいったい何がどうなっていくのだろう」と心配していたのではないかと思います。焼津高校の一部をお借りし、生徒さんや先生にも参加者のご案内などご協力していただき、学校の快適なお部屋でキャンプはスタートしました。

実行委員からのキャンプの説明および看護師さんからの熱中症対策の説明ののち、4つのグループごとに自己紹介を行いました。デンマーク人はとっても社交的で明るく、ユーモアがあってなおかつわかりやすい英語で話してくれるので、各グループとも和やかな雰囲気で自己紹介をしていました。

この4つのグループはそれぞれカラーが決まっていて、参加者が身に着けているバンダナの色がそれです。そしてこのグループはここからのキャンプの「チーム」として機能します。 各グループには何らかの障害を持ったひとがいて、みんなで助け合ってキャンプを乗り切るのです!僕はオレンジチームで、リーダーはリース遠征隊メンバーのニコライです。デンマーク人とは英語での会話になるので、英語が苦手な日本人参加者には自然と英語が得意な日本人参加者が通訳をし、みんながちゃんと参加できるデンマークキャンプがスタートしました!

※「スライドショーを開始する」をクリックするとスライドショーで自動的に写真を見ることができます。ご自分のタイミングでご覧になりたい場合は、大きな画像をクリックして次の画像へそのつど切り替えてお楽しみください。

【ふぃしゅーなで釣り大会!】

キャンプ最初のアクティビティーは、チーム対抗の釣り大会です!日本釣振興会のみなさまによる全面協力によって、安全に釣りを楽しむことができました。

僕は今デンマークに留学中ですが、デンマークで釣りをしている人を見かけたことはほとんどありません。エグモントホイスコーレンでも釣りの授業はありますが、今年の春コースの授業で釣れたのは皆合わせても1匹だけだったそうです。。そんな釣りのイメージの良くなさそうなデンマーク人ですが、最初のデモンストレーションで釣振興会の方が大きな魚を釣り上げたので、デンマーク人も日本人も「これは釣れる!」と一気にテンションが上がり、みんなで目を輝かせながら釣りを楽しみました。

そして、釣りの結果の順位によって、各チームの夕食の予算が決まるというえげつないルールによって、釣り大会は大いに盛り上がるのでした。

【買い物・晩ご飯・入浴】

結局僕は釣れませんでしたが、終始おもしろおかしく地元の子供たちも一緒に釣りを楽しみました!

釣りのあとは、賞金を使ってのお買い物タイムでした。スーパー田子重さんで晩ご飯を購入し、深層水ミュージアムの1室をお借りして「デンマーク人が日本の食べ物にチャレンジする」のを楽しみながらチームごとに食事をしました。各チーム限られた予算で上手にお買い物をし、僕らのチームではお好み焼きやたこ焼きがデンマーク人に人気でした。

夕食後、日本人参加者はチームごとにミーティングを行いました。主に障害を持つ参加者が自身の障害のことを説明し、キャンプ中にどういったヘルプが必要か、そしてどのようにヘルプのシフトを組むかを話し合いました。ここはとても重要で、今回のデンマークキャンプの趣旨である障害がある人もない人も共に楽しむを実現させるためには、「障害がある人が優先」「ヘルプをする人はヘルプに徹する」ではなく「仲間みんなが楽しむ」道を探る必要があります。僕らオレンジは午前ひとりと午後ひとり、交代で僕のヘルプに入ってもらい、あとは臨機応変に!という方針でいくことにしました。

その後、希望者はアクアスやいづにて入浴しました。普通は「広いお風呂で疲れがとれました~」となりますが、僕の初日の山場はおそらくここでした。重度な障害を持つ僕にとって、初めて会った人にいきなりお風呂の介助をしてもらうことはそうそうなく、介助をしていただいた同じチームオレンジのみのるさん、なおとくんも障害者のお風呂介助は初めてで、まさにこれはエグモントでの生活がスタートしたときと同じ状況です。

お風呂を今決行するべきか、やめとくべきか、それを決めるのは自分であり、自分で決めたら自分の決定に責任を持つ。それがエグモントで学んだ大事なことの一つです。僕はみのるさんとなおとくんを信じ、自分で必要なことは説明できるなと自分を信じ、お風呂に入ることを決定しました。途中いろいろとハプニングはありましたが、無事にお風呂を終え、僕らの絆は深まりました。

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1日目を終わって本当にすごいなと思ったのは実行委員をはじめとするスタッフの方たちの働きっぷりです。障害がある人が外に出て何かをするということは本当に大変なことで、移動ももちろん大変ですが、真夏の暑さのために移動せずにその場にいるだけでも熱中症対策が必要です。そんな中、この日はお昼からオリエンテーションをして釣りをしてお買い物して晩ご飯食べて入浴してお寺に宿泊するというスケジュール。障害がなければ何でもないこのスケジュールですが、障害がある人が多数+自由なデンマーク人多数 なので本当に大変だったと思います。

でも、釣り→夕飯の買い物→食事→入浴がすべて徒歩圏内の場所になっていて、スタッフの方たちによる誘導も素晴らしく、楽しく快適に初日を終えることができました。

写真にはあまり写っていないのですが、今回のキャンプはものすごいたくさんの人たちのとてつもなく大きな助けによって成り立っていました。感謝です。


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