リース遠征隊上映会

&トークセッション

ドキュメンタリー映画「リース遠征隊」の上映会とメインキャストのリース遠征隊メンバーによるトークセッション!

場所: 焼津市総合福祉会館ウェルシップやいづ

253
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19
hours
54
min
45
sec


リース遠征隊とは?

 

ドキュメンタリー映画「リース遠征隊」

映画の概要

2015年8月、急速に進行する脊髄小脳変性症の1つマチャド・ジョセフ病を持つヤコブ・リース(当時22歳)とその仲間7人が北ヨーロッパ最高峰、ノルウェーのガルフピッゲン山を登頂しました。ヤコブは車椅子に乗り、それを仲間達が押し進み、時には険しい道のりが何度もある中、車椅子を持ち上げたり、ヤコブを背負い抱えながら登頂に挑みました。この映画では、旅の計画、資金調達、準備、介助とチームで行った一連の記録が約40分の映像に収められています。

 

映画作成の目的

昨今、都会を離れ自然を楽しむ事や、屋外でレジャーを行うアウトドア活動が普及しています。それは、障害者にとっても同様です。一方、残念なことに障害者の中には、それが実現できないと諦める人がいる事も事実です。

この映画では、重度の障害を持つヤコブ・リースが自身の力と仲間との友情でガルフピッゲン山を登頂した記録を通し‘障害があってもアウトドア活動が行える事’‘人は他の人々とつながり、その人々の協力を引き出しながら生きていく存在である事’を伝える事を目的としています。今後、障害があっても、大胆な夢を描き、それを実現する人、介助を受ける・提供する側という関係を越えて、互いに影響しあえる仲間が増える事を期待しています。

 

リース遠征隊結成の背景

ヤコブと仲間は、デンマークにあるフォルケホイスコーレの1つ、エグモントホイスコーレン(以下エグモント)で出会いました。フォルケホイスコーレとは、北欧の特徴的な成人教育機関であり、17.5歳以上を対象とした全寮制の学校です。特にエグモントは、障害を持つ生徒と、その障害者が自ら選んだヘルパーが共に学び生活をするという他にはない特徴を持っています。そして、障害者のヘルプをする学生は授業中や夜遅くは学校の用意するヘルプスタッフと交代することで、ヘルプ学生自身の充実した学生生活もきちんと確保され、障害者とヘルプ学生双方が等しく学校を楽しみ、健康的に過ごせるよう配慮されていることも、重要な点です。ここでヤコブはアドベンチャーコースを選択し、授業を通しアウトドアに目覚めました。(エグモントホイスコーレンについて、詳しくはこちら

登山計画の出発点は、ヤコブの自然の中でワイルドな経験をしたいという情熱から始まりました。話を聞いたヤコブのヘルパーである生徒や、諦める事なくできるだけ多くの経験を得ようとするヤコブに賛同した仲間が集まり、リース遠征隊となりました。そこから、計画を聞き興味を持ったプロデューサーのマティアスにより映画化の計画が始まりました。

 

当初、リース遠征隊の動機はヤコブ・リースのためでした。しかし、彼だけのためでなく最初から最後まで一緒に計画を立て、一緒に楽しみ、目標を実現するといった姿から、7人皆のための登山でした。無事登頂に成功した時、笑顔のヤコブを横眼に涙を流す仲間もいました。

 


上映&講演会について

リース遠征隊上映会・講演会ポスター

今年の夏、デンマークキャンプで来日するリース遠征隊が映画の上映会とトークセッションを焼津にて行います。今回の上映&講演会では、リース遠征隊の母校でありヤコブとその仲間がガルフピッゲンに挑戦する背景となったエグモントホイスコーレンを、エグモントに在学中の奥山修平(DSSAプロジェクトメンバー、焼津キャンプ実行委員長)が自身の体験をもとに説明いたします。そして、エグモントとリース遠征隊についての紹介が終わったのちにリース遠征隊の上映を行います。
約40分の映画上映後、リース遠征隊とのトークセッションを行い、ヤコブ・リースの思い・考えを聞いたり、リース遠征隊に日本人参加者から質問をなげかけ、デンマークの福祉、障害者の責任感とチャレンジ精神、障害者とそれを支える仲間・家族との関係性、などなどデンマークと日本の異なる考え方、制度を知る貴重な機会を得られます。


上映&講演会の会場

焼津市総合福祉会館「ウェルシップやいづ」

静岡県焼津市 大覚寺三丁目2番地の2

会場


来日するリース遠征隊メンバー


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